Ai0n holic-Dairy

オヤヂライキュア備忘録

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サドハドレド出陣 一話

「おりー、織姉ちゃん! サドハのお迎えが来たよ!」


 夜二十三時五十分頃のことである。
 執事が知らせるので、たまたま星織の家に遊びに来ていた星剣と星弓が玄関に出迎えに出ると、家の入り口の外には小柄なペンギンが立っていて、用件を出迎えた者に伝えた。

 二人がそのペンギンを迎え入れると、ペンギンは勝手知ったる様子で家主の寝ているベッドに一直線に進んでいく。
「おぃ、そろそろ起きろ! 時間だぞ」
 ペンギンはそう言いながら助走を付け、ベッドめがけてダイブした。

 まだディーバのレベルが幼い星剣と星弓だったが、このペンギンの凶悪さをよく知っているので、逆らうことなく姉が起こされるところを、家の入り口近いピンクのソファに避難し、静観している。

 パーティションの向こうにあるベッドから声にならない悲鳴が聞こえてきた。
 星剣と星弓は顔を見合わせるとやっぱり、と言葉を漏らし、くすくすと笑う。

「起きます、おきますぅぅぅ!」

 寝起きの悪い星織は、ぐずぐずと下着姿で起き出すと、ベッドの隣に置いてあるベージュのソファにかけていた装備を半開きの目で装備し始めた。


「今日は小粒さんが来てくれるから、安定のキュア二構成な。おまえの練習にはあまりならないが、ありがたいことに、パーティーメンバーのストレスが大幅に削減される」

 ピコーンと音がしてパーティーメンバーが構成されると、遠くにいるメンバー達が把握できた。
「よろしくお願いします~」
 星織は寝ぼけた声で挨拶もそこそこにして、もそもそと装着をする傍ら、自らのスティグマの構成を確認する。

「回復ルート変更なし」

 指さし確認を終え、改めてパーティーメンバーの構成を見ると、目の前にいるペンギン姿のソード「刃翼(はよく)」、ティアマランタにいるスピリットの「お絹ちゃん」、スペルの「C・アレックス」、ボウの「弓殿(ゆみどの)」とキュアの「小粒(こつぶ)」、火力とデバフ、解除に富んだ構成となっていた。

「う、うち、いなくても勝てるんじゃ…?」

「あのなぁ、星織というハンディがあってこそ、のドレドだろ?」
 今更何を、と刃翼はぼやいている。

「キュア二人構成ならゼリー食べなくて良かったかなぁ…?」
 ゼリー一つをケチろうとする星織に、直前まで寝るならゼリー飲んでのDP満タンは基礎の基礎だろ、と冷たく言い放たれるが、キューブのゼリーの残数を見ているそのベルトをつかんで、ペンギンは無理矢理星織を家から連れ出した。

 それとほぼ同時にチリーンと正時になって、ドレドギオンへのワープ申請が出来るようになる。

「覚悟しろ、星織!」
 そう聞こえたと同時に、申請と、即時にドレドギオンへのワープの兆しが見えた。

 いぁ、うちのPS(プレイヤースキル)で痛い目遭うのは味方なんですけど…。

 刃翼とのテンションの違いを、肌で感じた星織だった。

 気を取り直して家を振り返る。
「良い子で留守番お願いね~」
 星剣と星弓が無言で手を振り、屋内から見送る中、星織とペンギンは一瞬薄い光の柱が立つように、夜空に姿を消した。

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